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夘滝清春さん(元志賀町立図書館長)に講演いただきました。
                        (於:大津市立図書館和邇館 2015年2月24日)
民間委託でどうなる大津市の図書館

講演とフリートークの後に寄せられた皆さんのメッセージ
民間委託でどうなる大津市の図書館
旧志賀町立図書館の管理運営との比較を中心に

滋賀の図書館として大切にしていたことは?

(図書館の開設、その後の運営に、
 県教委や県立図書館長の指導助言と、
 民間のノウハウ、
   どちらが・・・)

湖国の21世紀を創る図書館整備計画
  ー滋賀県の図書館振興政策ー

 1988年滋賀県図書館振興懇話会報告
             (講演会の様子)
  (振興策スタート1980年)

@ 現代社会における図書館の役割
A 図書館の機能
B 滋賀県の図書館(現状と問題点)
C 発展の方向と方針
D 県の補助政策「湖国の21世紀を創る図書館整備計画」
E 県立図書館の役割と体制
F 県教育委員会の市町村教育委員会への指導・助言

民間委託による職員等への弊害T

司書の本を選ぶ力、蔵書を構築していく力、利用者と結びつける力は、 どこでどのように獲得し蓄積されるのか。

直営 業務の中でこそ利用者を知り本を知ることができる。

司書1年目、志賀町の開設、見計らいの選書、子どものお薦め・・・(蓄積)
選書理論 「価値論」と「要求論」(資料の構築と提供のバランス)
要求論 地域を知る、利用者を知る、住民を知る。
   ※ 中央館のみ直営、分館は民間委託、資料管理と奉仕が別係?

民間委託

「新刊急行ベル」 利用者、住民と対話のない蔵書(司書の業務放棄)
努力はしているが、力の蓄積という視点からみると非効率的。

民間委託による職員等への弊害U

司書の専門性はどのようにして高まっていくのか。

直営 業務の中で中立性、公平性、プライバシーの大切さを学ぶ。

所蔵資料への抗議、督促をした利用者、子どもの登録、利用履歴の紹介、図書館システムとプライバシー、集会室の利用等・・・。
   ※ 図書館の自由に関する宣言・図書館員の倫理綱領

民間委託

受託会社との契約書に明記、雇用者から誓約書をとる。
広報。ホームページ等の利用。

委託は直営より安いか?
図書館批評誌「談論風発」
Vol.1 3「指定管理者制度という後ろ向きの選択」田井郁久雄 より
項 目 北九州市(分館民間委託) 岡山市(市直営)
人  口 994,000人 630,000人
図書館数 16館 6館
貸出冊数 2,573,000冊 3,831,000冊
職  員 151人 59人
図書館費 1138百万円  597百万円
資 料 費  140百万円  130百万円
人 件 費  690百万円  317百万円
職員数、総経費、人件費   半 分
資料費          ほぼ同額
貸出し冊数        1.5倍

市民の願いや要望に何処が、誰が責任をもつのか

市民の願いや要望に責任をもつのは図書館長
永利和則館長(福岡県小郡市立図書館)

指定管理者の館長として 直営の館長として
公の場での発言権がない 市の政策決定過程に関われる
直接交渉できない(担当課を通して) 市の各種計画に発言できる
担当課と受託者の顔がある 公の場で発言できる(議会、教育委員会等)
市の情報が入りにくい(担当課を通して) 各課と直接交渉ができる
職員体制の改善が可能(嘱託職員の身分改善)
図書館の役割や目的を果たすのに、民間の発想や競争力は効果的か?

民間委託での効果として報告されているサービス向上の内容

 接遇、開館日、時間、有資格者の配置、目立つサービス

経費の削減 

 経験者の喪失、不安定な雇用

※ 図書館サービスの質の向上が競われることはない。

公共図書館の役割、使命、地方自治体が担うべき任務、とりわけ有資格者の専門性を競うという事例は見当たらない。

直営時のサービスとの比較。

直営であっても、民間委託であっても、図書館法に基づく公共図書館の役割や本質的な機能は変わらない。

図書館の民間委託検討で分かったこと。

受託館の実態は見えない。

 民間委託の図書館長はマスコミにとりあげられるが、利用者(市民)や職員(派遣司書)
  の本音は聴けない。

図書館サービスに対する認識が、行政や一部市民とずれている。

 サービス論の一部分だけで、理念、経営論の視点からの考察がなされていない。

受託監理者は市民の見えるところにいない。

 主権者である国民、地方自治の理念(住民自治)が、行政サービスの場と直結しない。

図書館が目指すべき姿を明確にする。

 直営であっても、民間委託であっても、図書館法に基づく公共図書館の役割や本質的な
  機能は変わらない。

費用対効果の適正な判断

行政組織内に図書館長を位置づける

 自治体の図書館行政に責任を持ち、議会や行政組織の中で図書館の認識を高める。

最終選択(責任者)は、自治体・議会・市民

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講演とフリートークの後に寄せられた皆さんのメッセージ
 大変参考になりました。
 有意義な時間でした。大津がんばれ(一緒にがんばりましょう)
 大勢の方が参加されていて熱い思いが伝わった。貴重なお話が伺えました。ありがとうございました。
 皆さまの熱い想いと言葉にふれ、すごく勉強になりました。ひとりでもできることをやらねば!
 とても勉強になりました。和邇図書館の今のレベルより低下するので直営がいいです。
 いい集会でした。民間委託を許さないよう、何ができるのか協力したいと思います。
 民間委託と直営の違いを教えて頂いて、直営の大切さを認識できた。多くの人を巻き込んで運動ができるといいと思う。多くの人の熱意に感動した。
 図書館の質を守ろうという思いの方がたくさんいらっしゃることがわかり、心強く思いました。ひとりひとりの声を市長に届けたいと思いました。
 図書館を文庫から創り上げられた際の熱い思いを知れて、良かったです。子どもが小さいので、図書館や司書の方のお力を借りて素敵な本に出会い、心豊かに成長してほしいと思っています。どうぞ宜しくおねがいします。
 民間委託のことがよくわかっていなかったので、夘滝さんのお話、もっとお聞きしたいです。市長さんへ直接声を届けたいです。ぜひ、シンポジウムやりましょう。
 民間委託についての問題点がわかりました。利潤追求になる民間委託はまずいと思います。
 ともかく大勢集まったことにびっくりしました。
 和邇図書館の利用者のみなさんの図書館に対する思いの強さを感じ、大津市立図書館のサービスの貧弱さ(利用者のあきらめ・・・のせいも?)との違いをあらためて認識しました。ちゃんとした図書館の恩恵をうけていない大津市民に、この思いを伝えていくことも大変さも・・・。
 今回参加させていただき、いろいろと問題点が明らかになりました。私達の知る権利が疎外されぬような運動として、展開されるよう望みます。そのためにも私たちの声が届くような機関を整えて下さいますよう、要望いたします。
 大津市立図書館が「良くない」という声があるのなら、どこを直せばよいか、をまず考えてほしい。
すぐに民営化を考えるのは早すぎると思います。情報を知りもっと市民の議論を深めてから、どれが良いか選びたい市民の一人です。
一番はじめの段階をとばしているような議論でした。
 民営化されたらどんなに大きな損失なのかということがよくわかりました。
 人は一朝一夕のは育たないし、経験の中でこそ身につけられる専問性というものが、私たち利用者にとって何よりの財産だと思います。
 今の図書館の利用状況が絶対ではなく、改善していけるのだということもわかったので、不満や不便を感じながら黙って利用するのではなく、声を出して司書の方にきいてみるとかすればいいのだ、とも思います。(開館時間のことや休館日、専門的な資料をかりたい時など)
これまでの経緯や夘滝さんのお話の中にでてきた、様々なケース事例、とても興味深くおもしろかったです。又ききたいです。ありがとうございました。
 期限を確認して、署名を集めるなりした方が良いのではと思います。市長に直接請願・署名を出す、議員を通して請願・署名を出す、賛同議員を募る。
 折角この会にも多くの人がいらしているので、具体的な交渉につなげていけたら良いのではと思います。
 四半世紀以前に、町図書館がなかった頃、メンバーが資金を集めるために削鰹節を買ってもらって、そのお金で先進の図書館見学と活動のお話を聞きに行きました。その節に、町の議員を誘って同行していただいたことを思い出し、そうした中また、図書館のことでこのような話になったことを悲しく思いました。
 図書館は、幼児から高齢者に到るまで利用出来るという、公共施設では稀な機能を持ちます。
 今、不景気な世の中で進学できないでいる児童たちが居ると聞いていますが、そうした児童にも無料で使用できます。
 また、近年は情報化社会になり、知りたい情報とか資料を簡単に取り寄せられることができますが、或る大学の調査によるとPCだけで調べて出した学生と、PCと共に図書の文献から調べた学生とに、大きな差が出る、というのは、調べたものを書き写すか、図書の資料を読み比べた結果を思考するというところに、違いが出たという話です。
 今回のことも、行政がどこに財政資金を使うか、結果は直ぐに出ないけれど市民の為を考える違いにあります。
 本日最後まで参加させてもらいました。図書館の現状、予想以上に「あぶない」と分かりました。
「和邇図書館はいい」とよく言われますが、私には今ひとつ分かりませんが、その良さをもっとみんなにアピールして、今の図書館を維持すると共に、もっと理想の図書館をめざすように、市民のひとりとして応援したいです。
 例会、体制を作ってほしい。のんびりやってはダメと思いますので。
 指定管理に委託しても、どう考えても市民にとって何のメリットがない、デメリットの方が多くなります。図書館の理念を大切に、市民といっしょに学ぶ大切さ!!今日はありがとうございます。
 後半のミーティングはとてもよかったです。生の声が聞こえた。
 市民の声を市長に○○そのための戦術をみんな考えておられるんだな。
 今日の集まりのチラシで、初めてこの問題を知りました。
 こんなに大変なことなのに、何も知らなかったことに衝撃を受けました。
 まず、なぜ民間に委託しなければならないか、がどうしても見えません。税金を払う側として、税の使い道についてよく見つめ、意見を表さねばならないと思います。とにかく市長に意見を言わねば。
 図書館だけの話でなく、行政の様々な業務について、市民も職員も考えなければならない時代なのだと痛感しました。めんどうな時代になっちゃったな〜・・・と。
 でも、大好きな身近な図書館を守るため、できることはすべてしていきたいと思います。
 利用者の立場から 個人情報が今迄は安心していたが、危なくなるように思う。
 20年前に旧志賀町に移住してきました。図書館は退職後、最近利用しはじめました。
 民間委託のことも今日初めて知りました。中身がまだよくわかりませんが、図書館のサービスの低下は困りますね。
 さしあたり異論のある民間委託の決定は延期して、市民とよく話し合って決めてほしい。市のこれからの図書館運営の全体の方針が見えない!
 こんなに多くの方々が集まられたのには驚きました。特に若い女性の方が。
 具体的行動をいたしましょう!
 14時からと聞いていてー。・・・残念。
 わかりにくかった。具体的細部に入りすぎて、ポイントを先につまんで話してほしかった。
 演者の経験に基づく個々の例は興味深いが、あくまでも「演題」の内容に沿って、問題点の全体がつかめる内容にしてほしかった。
「第1回の集いで話されたので省略」はいただけない。
 これだけの人数でグループ討議は困難ではないか。(退席させていただいた)
 民間委託のメリット・デメリットがはっきりと伝わってこなかった。
 あるべき図書館の姿を明確にするべき。直営のデメリットも明確にしておく。
 議員に伝える方法を考える。
 民間委託になった時の問題点が、申しわけありませんが最初のお話ではよく分かりませんでした。
 グループ討議の中での話の中で、一番問題だと思ったのは、個人の借りた本の履歴が外部に漏れるということです。お忙しい中、世話役のみなさん方、ありがとうございました。
 説明が理解しにくかった。
 でも図書館は、私達住民の財産だから、指定管理にはして欲しくない。
 もっと前段階で館長そのものの人選に疑問を持つ。
 人数が思ったよりたくさんだったので、受け付けで止まっていて、一番左にかたまっていたので、受け付けが終わったところから手を挙げて、スムーズにすすめていけばよかったのに・・・と思いました。
 11時からのFree Meetingでは現状がわかり、また他の人の意見が聞けて大変良かったと思います。
 一部の方は、Pointがいまいち分からなかったです。具体的な経験談は聞きたかったですが・・・
 図書館委託のメリット・デメリットをもう少しお話ししてほしかったです。
 民間委託館との具体的な比較をもう少し聞きたかった。
 元志賀図書館長さんの話を、もう一度詳しく聞く機会を作ってもらえませんか?
 パワーポイントで出された資料を紙でいただけないか。
 パワーポイントが白い文字で見にくかった。チラシにあったように、夘滝氏が見ていらした各図書館が具体的にどうだったのかの報告を聞きたかった。
 もう少し会の目的、集まりのテーマ、フリートークの課題も・・・・明確にされた方がいいと思います。
 第一回に不参加だったため、いまひとつ理解しにくかった。
 グループに分かれたあたりで、ようやく核心に触れることができてありがたかった。
 図書館が近く、生活の大切な一部であることを実感しているので、どういう形態になるとしても、広く住民の意見を尊重することが大切と感じた。
 図書館司書の細やかな対応に何回も助けられたこともあり、専門職をへらされたくない。(ネット利用できない人もいます)
 専門職を育てるという意味でも、図書館の役割は大きい。
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