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2016年6月発行
図書館を考える大津市民の会 会報
大津市浜大津4-1-1 市民活動センター内
発行責任者 事務局 林知子
TEL・FAX 077-575-1118
「図書館を考える大津市民の会」設立総会と
第6回図書館のつどい 記念講演会
「図書館を考える大津市民の会」は1年7ヶ月前に準備会を作り、それを経て昨年1月6日に会が立ち上がりました。図書館のつどいやミニ勉強会を重ねてきました。
4月16日(土)は、第6回図書館のつどいでした。このつどいの講演を設立総会記念講演として行いました。その後、会員が参加して設立総会を行いました。ここに、会則が承認されて、正式に会が設立しました。ここに至るまでの会員の皆様や協力いただいた皆様のご支援に感謝します。

記念講演
データでみる図書館民営化の実態
講師 田井郁久雄先生
大好評でした!身を乗り出して聞きました
 つどいの記念講演には、約60名の参加がありました。
 私たちは、「図書館に指定管理はなじまない」「民間委託に問題はないか」と勉強会を積み重ねてきましたが、そのことを具体的なデータに基づいて納得させていただける話でした。
 指定管理者を導入した図書館のいくつかが、はじめは利用者数も増えていったがどんどん減っていく実態を知り、その問題の大きさを考えさせられました。
 また、直営に戻った図書館でも指定管理者が導入された時代に大きく様変わりがしてしまいました。それを元に戻すことの難しい現実もデータに基づいて話していただきました。
 改めて、「図書館は直営でこそ」の思いを強くしました。
 図書館長のがんばりで大きく伸びている図書館も知り、心強く思いました。
 *田井先生の講演記録をお読みになりたい方は、事務局までお知らせください。
田井さんの講演に対して、下記のような感想をいただきました。紙面の関係上、抜粋でごめんなさい。
草津で講演会を初めて聞かせていただいてから、もう一度詳しくお話を聞きたいと願っていました。
三田市の館長のインタビューを読んだことがあります。その時は何だか民営と公営のいいとこをとって…という印象をうけましたが、先生のお話を聞いて、こんなこと話していたのか!と改めて気がつきました。イメージでぼんやり知った気でいるのはいけないですね(図書館の民間委託、TRCに対してもイメージ止まりになりがちです)。先生の具体的なデータ、そして何よりも図書館を思う熱意に励まされました。ありがとうございました。ぜひもう一度お話を聞きたいです。
国の推し進める公共の民営化路線の加速化に危険なものを感じてきた。
行政の役割をどう果たさせるのか、我々市民の願いをしっかり届けていくことも大切だと考える。
何よりも市民にとって図書館の果たすべき役割を明確にしながら、民営化ではそれを守ることは不可能だということを、もっと多くの市民に知らせていくことも大切。
今日の講演はとてもわかりやすく、もっと沢山の方々に聞いてほしいもの。
大津市も非正規の司書をはじめ職員が頑張っている。正規化を図りながら、市民と共に育てる図書館にしていくことも大事だろう。
今日は有難うございました。
田井先生、たくさんのお話をありがとうございました。
具体的に民営化されると、どうなるのか又、民営化された図書館のびっくりする写真や隠れ図書費のことなど、知らないことがたくさんあり、とても勉強になりました。
ただ、最後の方で言われた「直営の図書館における職員体制の弱体化が民営化を招く」という言葉が今の和邇図書館を象徴しているようで辛かったです(私は一利用者ですが)。
司書資格を持った職員がいるようですが、キャリアを積んだ人は少ないようで、本のことをたずねるのもちょっとためらいます(ほとんど派遣職員のようです)。
司書さん達にがんばってほしいです。また、お話を聞きたいと思います。よろしくお願いします。
「世界」等の記事を読ませていただいていました。ぜひ、生でそのおはなしを聞きたいと思い来ました。
大阪では、TRCがどんどん勢力をのばしています。企業が全国の図書館の指定管理をどんどんしていくこの状況、なんかおかしいと思うこのごろです。TRCが万が一、こけてしまえば、関わっている図書館はすべてズタズタになるのかしらん…と思ったりします。また、そのあたりも、お話をききたいと思います。今日はどうもありがとうございました。
職員もがんばっていますが、人がどんどんへらされており、きびしい条件です。
図書館関連の法制化が必要かと思うのですが…学校図書館も法制化されると劇的に進みました。
メモすることも忘れて集中して聴きました。
たくさんの感想、ありがとうございました。

 「みんなの図書館」
図書館問題研究会編集
毎月10日に発行されます。2016年2月号ではツタヤ図書館問題が特集でした。店頭にない場合は、注文で。810円
●昨年10月に行われた『滋賀の図書館を考えるつどい』のまとめの冊子ができました。
一冊500円。
希望者は事務局まで。

会員を募集しています。多くの方に呼びかけてください。入会時に会費として、1000円をお願いします。
運営会議を毎月第3火曜日の午後1時半から開いています。会の運営について話し合ったり、ほんのちょっとの勉強会もします。
場所は、事務局林(575−1118)あるいは近くの役員へお尋ねください。誰でも参加できます。
今年度の活動としては、滋賀県内の図書館見学も予定しています。みんなで賑やかに大人の遠足です。
秋には、第7回のつどいを計画しています。こんな方の話が聞きたいなぁ……ぜひ、お知らせください。また、ミニ勉強会の出前講座も行います。
会のロゴができました(右上)。
本が大好き、図書館大好き。そんなロゴです。
「Otsu」の文字をデザインしています。
この会報は、年2回ほど出す予定です。
会則・役員を決めました
 設立総会には、26名の会員さんに参加していただきました。私たちの会は「大津市に於ける公共図書館のあり方を考え、その実現のために活動することを目的とする」ことを確認しました。
 全会員の皆様には、議案集を配布しましたので、お読みください。
役員紹介 (敬称略)
 共同代表: 野口宏 大村ちず子 西村晶子 林知子(運営委員を兼務)
 運営委員: 中井正子 山本奈保子 更家周子 出町明美 北村馨 北村昌子
 会  計: 上田貞子
 監  査: 阿久津真紀子
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