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[第2号] 2017年3月発行
図書館を考える大津市民の会 会報
大津市浜大津4-1-1 市民活動センター内
発行責任者 事務局 林知子
TEL・FAX 077-575-1118
「図書館を考える大津市民の会」
第7回図書館のつどい を開きました
「図書館を考える大津市民の会」第7回のつどいを新春1月21日(土)に、大津市生涯学習センターで開きました。寒波襲来で寒い一日。どれだけ参加していただけるかとっても心配でしたが、40名余の皆さんにきていただきました。
 今回のテーマは、『大津市の図書館の現状−直営である大きな意味−』でした。一昨年の11月大津市総合教育会議で市長から「大津市立図書館は、今後も直営で運営する」との見解が表明されました。これは、市民の図書館であり続けるために、たいへん大きな意義があることです。
 では、直営で運営することは、どんな図書館であることなのか。それを深めるために、より良い兵庫県三田市の図書館を目指して活動しておられる小林さんに、三田市が直営であった時の図書館と現在(指定管理)を比較してお話しを聞きました。
 前半30分は三田市の図書館の現状についての講演、後半は「滋賀県の図書館を考える会」世話人の早田さんに登壇していただき、質問をしながら認識を深めました。三田市の皆が気が付いた時には、指定管理が決まっていたとのことで「私たちは、負け戦をしているのです」と語り始められました。指定管理になってから、あっという間に図書館の司書さんたちのメンバーが代わったり、レファレンスの力が弱くなっている現状がうまれているとのこと、町の本屋さんがなくなっていっていることなど、具体的な事例は、図書館の理念が薄くなり、さびれていっていくことを物語るものでした。「こんなになってはいけない。直営の図書館を守り、それを市民の豊かな施設にしていかねばならない」とあらためて思いました。
 休憩をはさんだ二部では、つどいの恒例であるグループフリートークを行いました。今回、この会に参加できない方からは、文書で「こんな図書館がいいなあ」の意見をいただきました。50名を超える方の意見が集まり、グループ討議の中で紹介しあいました。熱い議論が飛び交いました。
 今回、このつどいに対して、大津市教育委員会の後援をいただきました。この講演で学んだことや、グループフリートークでの意見をまとめて、大津市教育委員会に報告しました。
 図書館運営に、私たちの声を生かしていただけることを願っています。

『つどい』に寄せられた皆さんの声
三田市の小林さんのお話は、とても分かりやすく、今後、私たちが何をしなければならないか?今後、考え、若い人たちに伝えていかなければならないと思います。
三田市の実情が大変よくわかりました。今後も継続して頑張って指定管理から直営の公共図書館へ戻れるといいと心から願っています。
詳しく熱をもって調査されているのが印象的でした。はっきりとした意見があり、分かりやすかったです。同年代、同職種の方々とも話す機会があればと思います。
小林純生さんの三田市の図書館民営化に関わるお話は、その実態が非常によくわかるもので、図書館の在り方を改めて考えさせられました。また、早田リツ子さんとの対談という方法は、今回のテーマをさらに深めていく働きがあり、とてもよかったと思います。
「図書館を考える集い」を継続して開催してくださり、誠にありがとうございました。
TRCによる指定管理制度による図書館の実体に「めまい」を覚える。改めて、少なくとも滋賀県内で民営化を導入してはならない。
“図書館”知の文化の拠点である。
指定管理者(民間)制度で運営するのは・・・”地域の文化、知恵の宝箱を破壊させてはいけない“という小林さんの言葉を肝に銘じています。
指定管理になった後の悲惨な状況が、具体的に聞けて良かった。もっと、図書館のことを知りたいので、このような講演会をこれからも続けてほしい。
文書意見『こんな図書館がいいなあ=大津市図書館への願い』で寄せられた皆さんの声
また子どもを育てる時に子どもと一緒に使いたいと思える場所でありたい。
明るい光がたくさん入る図書館、床に座って親子で絵本を読んだり、選んだりできて、(大騒ぎはダメですけど)家では買えない大型絵本、紙芝居の読み聞かせが定期的に平日行われる図書館にいきたいなぁと思います。
絵本のことにとっても詳しい司書さんがおられ、年齢に合わせた絵本、最近面白い絵本、昔から読まれている絵本いろんなことを母と子に教えてもらえるようなところであればなおいいです!
絵本や子ども用のところにオススメ絵本とか季節の絵本、季節の行事の本を置くコーナーとかあればいい。
図書館も子育て支援の場所だと思います。子どもをつれてウロウロしている姿をみつけたら、声をかけてもらえると嬉しいですね。そんな職員さんがいたら、また行きたくなります。
北図書館は曲がり角か大きな道路に看板でもつけられないのでしょうか?
新刊が少ないですね。増やしてください。CD類を増やしてください。
歩いて行ける距離に図書館を作ってください。(小学生の声)
有能なベテラン司書がたくさんいる、親しみのある、良い本がある、魅力ある本がある、ゆっくりできる図書館になって欲しい。
大津市にとって、子ども達は大切な『宝物』です。その子どもたちにとって、図書館は重要な教育機関だと思います。司書(職員)は大切な子どもたちを育てる役割を担っているという自覚を持って、日々の仕事に励んで欲しいです。選書も配架も『人を育てる』ことを念頭においてやって欲しいです。
市民のためのミニ勉強会を様々な分野についてたくさん開いて欲しいです。
例として、琵琶湖博物館の学芸員さんの話、図書館司書さんの話、作家さんの話、その道のプロの話(職業紹介、研究内容、その他いろいろ)を聞かせてください。
長時間、ゆっくり図書館で過ごしたいので、お茶を飲んだりと飲食OKのスペースを設けて欲しいです。
図書館のコンピュータ管理による恩恵はたくさん受けています。読みたい本をスムーズに検索して、そして借り出し、私の老後の生活は充実しています。ただ、この管理は一面個人情報の最もたるものだと思います。職員の方々に対する絶対の信頼が必要です。
仮に民間事業者に委譲された場合、その点はとっても不安です。
市民が求める本だけでなく、市民にとって必要だと思われるような本も図書館に供えていっていただきたい
職員の皆さんの工夫がいっぱい出て、工夫と知恵が織りなす図書館づくりを。館長さん、がんばれ。夢が実現できる職場です。
何でも削減でなくて役所の工夫を
月に二回ぐらい、夜間開館をする日をもうけて欲しいです。図書館に行きたくても行けない私です。
安心して子どもを育てられる図書館であって欲しい。読み聞かせていても、他の人の邪魔にならないようなスペースがあること、良書が豊富にあること、本の選び方や読み方などのアドバイスをしてくれるスタッフをいること、読書の楽しさを体験させてくれるなど。

 「守口市民 財政白書」
 京都で行われた「学校図書館、公共図書館の充実を求めるつどい」(12月3日)報告交流の企画の部で当会に参加依頼がありました。
 そこで、大津での「図書館を考える会」の取り組みの報告をしました。
 その場で紹介された本です。自分たちの市財政等の見方も学べます。
  一冊500円+送料。
 貸出もします。希望者は事務局まで。

ホームページに各地の図書館の現状が寄せられています
私たちの静岡県沼津市立図書館も 指定管理者制度導入を検討していて 情報収集しているうちに 貴会をHPで知りました 田井先生のお話は 静岡県図書館大会の分科会で聞き 実践とデータに基づく論破に感銘を受け もっと学びを深めたいと思いました。
このところ、静岡県小野市では佐賀県武雄市のような図書館を総合政策部の方々が望まれ、ゼロベースで図書館の未来を考えるように言われています。ゼロから考えたところで、図書館の基礎理念がない所に良いサービスなどできないと私は思いますが、目立ちたいことを一番にもってくる方々にどう説明しようかと悩んでおりました。そんな時に貴会を知り、参考の本を見つけました。暗黒のような時期に出会ったので、本当に神様は居られるんだと思いました。
当館の正規職員は私1人です。他は臨時と嘱託で、吹けば飛ぶような状態です。現在資料費は、年間900万円です。10年前は2千万でした。そのころは、滋賀県野洲市と貸出冊数を競えるぐらい図書館がいきいきしていました。近代設備や優しさイメージで、煙に巻こうとしている施策に納得がいきません。市民の方に、これが図書館だと、申し訳なくて言えません。
☆各地の図書館とつながっていることはうれしいことです。
こんな楽しい活動を
 大津市立小野小学校では、『絵本広場』を毎年開いています。
 二階視聴覚教室に約400册、絵本を中心に写真集、図鑑などを表紙が見られるように並べ、子どもたちに紹介します。まさに絵本の広場です。ここで紹介する本のリストアップを「あのね、」がして、和邇図書館の司書さんが本を揃え、本の運搬は校長先生がして実現した取り組みです。今年で5回目となり、毎年、子どもたちは楽しみに待っていてくれています。たくさんの絵本に囲まれて、子どもたちは思い思いの絵本を手にとり、お話の世界に浸っていました。絵本広場では、子どもたち同士の読み聞かせ光景もありました。また、高学年の児童が本の準備や片付けにも参加してくれ、学校あげての行事となっています。今年は、18日が授業参観日でした。子どもたちの学習参観した後、視聴覚室の絵本広場に立ち寄って、絵本を読む保護者の皆さんもたくさんいました。
学校でのボランティア活動は、『読み聞かせ』や本の整理等、各地で行われていますが、こういった絵本広場のような取り組みは大津市ではここだけで、大津市立和邇図書館と小野小学校と地域が連携した素敵な催しです。
 本に囲まれて育つ子どもたちは幸せです。
編集後記
 皆さんの声をたくさん掲載したかったのですが、一部を抜粋しております。
 小林さんの講演のレジュメは残りわずかです。ご希望の方は連絡をください。
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