岸本岳文さん(元滋賀県立図書館長)に「図書館を評価する」
「市民との協働と図書館」についてお話をしていただきました。
(於:大津市立図書館3階視聴覚ホ−ル 2019年11月19日)
図書館員が誇りと自信をもって仕事ができるには、図書館がどこに向かっているのかという明確な将来像があることが大切。
図書館の計画については、自己点検と自己評価を行い、それぞれの図書館が自らの仕事を点検し、評価した結果を公表することが図書館法に規定されていること。
図書館と市民との協働で図書館が支えられており、公共施設(図書館、公民館、博物館、青少年教育施設、女性教育施設、社会体育施設、劇場音楽堂等、生涯学習センター)の中では、ボランティア活動等、図書館への住民参加が特に多いこと。
アメリカには公共図書館を監察し協議する図書館委員会(Library Boards)があり、住民がその委員となっていて、基本方針・財政・館長人事を決めているが、それぞれの図書館には「図書館友の会」が作られ、ボランティア活動やその支援以外に、主要な仕事として図書館を評価し、市民が何をすべきなのかを市民の立場で市民に伝えるという役割を大切にしていること。
ボランティア活動で図書館をサポートすることは大切ですが、それとともに、市民の立場で図書館と関わることの大切さが分かりました。